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教則でお勉強 その16「運航上のリスク管理①」

ドローンの素人「ハヤシ」は
これって何よ?って思ってることを
少しずつクリアにしていきたいと
常々思っています。

安全な運航のためには
リスクを軽減するために計画を立てることが
大切になってきます。
今日は安全な飛行のために行う
飛行計画の立案について勉強します。


出典:国土交通省ホームページ(https://www.mlit.go.jp/common/001602108.pdf)


さあ、勉強!勉強!

 

運航リスクの評価及び
最適な運航の計画の立案の基礎

安全に配慮した飛行

無人航空機の飛行にあたっては、法令等に基づく基準や要件に適合させるのは当然ですが、さまざまな要素により、飛行中、操縦が困難になることや、予期せぬ機体故障等が発生する場合があることから、運航者は運航上の「リスク」を管理することが安全確保上、とても重要です。運航者は運航の形態に応じて、事故等につながりかねない危険性のある要素を具体的に可能な限り多く特定し、それによって生じる「リスク」を評価した上で「リスク」の発生確率を低減させたり、「リスク」の結果となる被害を軽減したりする措置を講じる講じることで「リスク」を許容可能な程度まで低減する必要があります。特にカテゴリーⅢにおいて、このようなリスク管理の考え方が重要となりますが、そのほかの飛行においても十分に理解した上で安全に配慮した計画や飛行を行うことが求められます。

 

安全確保のための基礎

①安全マージン
飛行を行う際は原則として以下のような飛行空域に
安全マージンを加えた範囲で実施します。
●飛行経路を考慮し、周辺及び上方に障害物がない水平な場所を離着陸場所として設定
●緊急時などに一時的な着陸が可能なスペースをあらかじめ確認・確保
●飛行領域に危険半径(高度と同じ数値または30メートルのいずれか長い方)を加えた範囲を、立入管理措置を講じて無人地帯とし後に飛行

②飛行の逸脱防止
飛行の逸脱を防止するために以下の事項を行うことが有効になります。
●飛行範囲を制限するジオフェンス機能を使用し飛行禁止空域を設定
●衝突防止機能として無人航空機に取り付けたセンサを用いて、周囲の障害物を認識・回避
③安全を確保するための運航体制
安全を確保するための運航体制として、操縦と安全管理の役割を分割させる目的で操縦者に加えて、安全管理者(運航管理者)を配置した方が望ましいです。

 

飛行計画

飛行計画では、無人航空機の飛行経路・飛行範囲を決定し、無人航空機を運航するにあたって、自治体など各関係者・権利者への周知や承諾が必要になる場合があり、飛行計画策定時の確認事項として次のことがあげられます。

●離着陸場所は人の立ち入りや騒音がないか、コンパスエラーの原因となる構造物がないかに留意
●飛行経路は、高圧電線などの電力施設が近くにないか、緊急用務空域に当たらないか、ドクターヘリなどの航空機の往来がないかなどを考慮に入れて設定
●着陸予定地点に戻れるほどの飛行可能距離が確保できないなどのリスクがある場合、事前に緊急着陸地点を確保

飛行計画の工程において安全管理が優先され、計画経路の飛行、離着陸前後の状況に応じた安全対策を講じ、飛行の目的を果たす飛行計画の策定が求められます。飛行計画策定時は、機体の物理的障害や飛行範囲特有の現象、制度面での規制、事前に予想できる状況の変化などを想定した確認事項の作成が求められます。予定される飛行経路や日時において緊急用務空域の発令など、一時的な飛行規制の対象空域の該当となっていないかなど計画策定時に確認する必要があります。

無人航空機の運航中に万が一事故やインシデントが発生した場合を想定し、事前に緊急連絡先を定義しておきます。負傷者や第三者物件への物損が発生した場合は、直ちに当該無人航空機の飛行を中止するとともに、人命救助を最優先に行動し、消防署や警察に連絡するなど危険を防止するための必要な措置を講じなければなりません。また、「無人航空機の事故及び重大インシデントの報告要領」に従って、速やかに国土交通大臣に事故等の報告をしなければなりません。

また、カテゴリーⅢ飛行においては、より多くのプロペラやモーターを有するなど適切な冗長性を備えた機体やパラシュート展開できる機能がある機体を使用するなど、地上の第三者への被害を軽減させる対策をより考慮する必要があります。

 

経路設定

飛行経路は、無人航空機が飛行する高度と経路において、障害となる建物や鳥などの妨害から避けられるよう設定します。障害物付近を飛行せざるを得ない経路の場合、機体性能に応じて安全な距離を保つように設定します。操縦者の目視が限界域付近となる飛行では、付近の障害物との距離差が曖昧になりやすいため、事前に飛行経路付近の障害物との距離を現地で確認し、必要と判断した場合は補助者を配置します。

また、カテゴリーⅢ飛行においては、地上と空中の両方のリスクに関し、逸脱や墜落などの異常事態時におけるリスク軽減策を講じる必要があります。具体的な対策として、第三者の立ち入りが少ない飛行経路や緊急着陸地点・不時着エリアの設定、ジオフェンス機能の設定や確認も合わせて注意しなければなりません。

 

無人航空機の運航におけるハザードとリスク

無人航空機の運航において、「ハザード」とは事故などにつながる可能性のある危険要素(潜在的なものを含む。)のこと。「リスク」とは無人航空機の運航の安全に影響を与える何らかの事象が発生する可能性をいいます。発生事象のリスクは、予測される頻度(被害の発生確率)と結果の重大性(被害の大きさ)により予測します。

無人航空機の飛行にあたって、リスク評価とその結果に基づくリスク軽減策の検討は安全確保上、非常に重要です。運航形態に応じ、事故等につながりかねない具体的な「ハザード」を可能な限り多く特定し、それによって生じる「リスク」を評価し、リスクを許容可能な程度まで低減します。リスクを低減するためには、事象の発生確率を低減するか、被害を軽減するか、の両方を検討したうえで必要な対策を行います。例えば、機材不具合というハザードによる墜落というリスクに対しては、機材不具合の可能性を低減するために信頼性の高い機材を使用したり、パラシュートにより墜落時の地上での被害を低減したりなどの対策が考えられます。

また、第三者上空を飛行するカテゴリーⅢ飛行は、万一墜落等の事故が生じた場合には、人の生命及び身体に甚大な被害をもたらすリスクの高い飛行となることから、厳格に安全を確保する必要があります。このため、一等無人航空機操縦士の技能証明を受けた者が第一種機体認証を受けた無人航空機を飛行させることに加え、あらかじめ、その運航の管理が適切に行われることについて国による飛行の許可・承認を受けることが必要となります。

 

【今回の学び】
ドローンを飛行するにあたって
事故に繋がりかねない
危険要素を予測して

リスクを低減する!
そのためには入念な計画が
とても大切です!

 

素人ハヤシは、このように
少しずつですが、頑張っております。
ではまた!次回の学び報告で。

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