お花見っていいですよね・・・
先日、九州空撮隊の運営会社 (株)ジャムと(株)アド・パスカルの主催でお花見会を行いました。
その時の様子は代表 小山田がジャムのブログで投稿してますのでご覧ください。
4年ぶりのサクラ -株式会社ジャム
さて、本題へ・・・
今回のお花見会場は「古城堀端公園」だったのですが、
とある方から、「ここでドローンって飛ばせるの?」という質問をいただきました。
確かに、こういうお花見の様子を上から見るのも良いですね。
ですが、空撮には様々なルールやマナーがあります。
今回は「古城堀端公園」を例に飛ばせるのか、飛ばせないのか、
飛ばせない場合はなぜ飛ばせないのかを説明したいと思います。
まずは、公園の所有管理者のルールを確認してみましょう。
業としての撮影での飛行
-映画やCMの撮影等で飛行させる場合は熊本市都市公園条例第2条に基づき行為許可が必要となります。公益性のある目的での飛行
-災害時の対応や大学の調査研究等で飛行させる場合は、書類のご提出をお願いします。個人的な利用での飛行
-個人的な利用の飛行練習・撮影につきましては、指定の公園で飛行が可能です。
飛行させる場合は、書類のご提出をお願いいたします。
(熊本市HP(https://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=37626&class_set_id=5&class_id=1085)より引用し一部改変)
この場合、場合飛行させる理由にもよりますので
1番目の「業としての撮影での飛行」として話を進めますが、
この場合、申請後許可をもらえれば飛行は可能ということになります。
が、古城堀端公園は熊本市中央区土木センターの管理ではなく、熊本城総合事務所が管理していますので
少し申請フローが変わってくるかもしれませんが、概ね問題ないかと思います。
次に、国土交通省のルール(航空法等)を確認しましょう。
第三者の往来が多い場所や学校、病院、神社 仏閣、観光施設などの不特定多数の人が集まる場所の上空では飛行させないでください。
国土交通省HP 無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の 安全な飛行のためのガイドライン (https://www.mlit.go.jp/common/001303818.pdf)より引用
(9)第三者の往来が多い場所や学校、病院、神社仏閣、観光施設などの不特定多数の人が集まる場所の上空やその付近は飛行させない。
国土交通省HP 国土交通省航空局標準マニュアル②(令和4年12月5日版) (https://www.mlit.go.jp/common/001521378.pdf)より引用
国土交通省の各種資料によると、
「第三者の往来が多い」場所はNGということで、明言はされてなくとも公園もNGでしょう・・・
ですが、それよりも重要な文言があります。
標準マニュアル②の“その付近”
この”その付近”というのがどれくらいを示すのか、どの資料を読んでもイマイチわからないのですが、
航空局に問い合わせをしたら施設から30m離れていれば良い、との事でした。
これはあくまで個人的な解釈ですが、
航空局標準マニュアル②内の
(13)人又は物件との距離が30m以上確保できる離発着場所を可能な限り選定するとともに、周辺の第三者の立ち入りを制限できる範囲で飛行経路を選定する。
国土交通省HP 国土交通省航空局標準マニュアル②(令和4年12月5日版) (https://www.mlit.go.jp/common/001521378.pdf)より引用
この記述が基準になっているのではないかと考えています。
という事で、古城堀端公園の周辺の地図で該当区域がないかを確認してみましょう。
![](https://~/placeholder.gif)
ご覧の通り、
周辺には第一高校と福田病院と一新幼稚園がありますが、
その30mの範囲を見てみると
ガッツリ公園に被っている事がわかります。
この場合、国交省 航空局への申請が必要となります。
これらをまとめると、
古城堀端公園ではドローンを飛行させることは不可能ではありませんが、
申請作業が発生するため、飛行するまでにかなりの時間がかかりそうです。
ドローンを取り巻く規制はだんだん厳しくなっており、
きちんと調べないと知らないうちに法令違反を犯していたなんてこともあり得ます。
知らぬうちに違反をしないためにも、
弊社へお問い合わせいただく際にはできるだけ具体的な場所を示していただけると
スムーズに進行できますのでよろしくお願いします。
毎度難しいお話になってしまいますが、
空撮をしたいというときにお問合せいただければ
丁寧に説明させていただきます。
今年度も九州空撮隊をよろしくお願いします!
段村 征宏
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九州空撮隊は、九州の空をフィールドに、
ドローンを使用した空撮専門のクリエイティブ集団です。
広告制作の現場で経験を積んできたスタッフが、
撮影・編集を担当するので、
動画・スチール写真の使用目的の意図をくみ取り、
企画の内容をしっかりと把握した上、
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